ハチドリ

 昨日たまたま深夜に「ダーウィンが来た」、という比較的好きな、「生き物地球紀行」の系譜の自然番組がしてた。お題は、ハチドリ。
 うむ、相変わらず自然は素晴らしい。そして今回の主人公、ハチドリ。
 ハチドリ。確かに昔からその魅力は感じていた。何せ世界最小の鳥類で、その羽ばたきとその滞空性つまり所謂ホバリングが、すばらしい。
 今回じっくり飛行シーンを見せてもらったんだが、っていうか寧ろ蜜を食べるシーン、つまり滞空シーンを物凄く見させてもらったんだが、彼らの体が物凄いwwwまずその超速羽ばたき。これは0.025秒に1回という速度。確かにそれも凄いんだが、そんな激しい動きにすら不動の頭部。そう、そもそも彼らは蜜を食べるために飛ぶ。そして滞空する。その滞空の仕方は「蜂」そのものだり、蜂の羽ばたきと全く同じ運動を羽根がする。そして何があっても密を確保するため頭部は別の生物でもあるかのように、不動。全てを羽根や体をくねらせ微調整を行って、全く頭部を動かさない。上に壁でもあるのじゃないのかといいたいくらい、不動。生物の進化の凄さをうかがい知れる。
 また同時に移動や不規則な事象に対して常に体位を安定させるために尾羽を利用する。尾羽根を展開させたり閉じたり開いたりして、やはり頭部安定に寄与させている。勿論超速。これらは本当に超速なんだが、しかしそんな短時間でジャイロみたいに正確に頭部不動を実現させるための運動をしているというのが、凄い。スパコンかよと突っ込みたくなる。
 そしてこの尾羽展開に於いて思ったのが、うむ。ハチドリの羽は昆虫の蜂を模し、尾羽は魚、否、いるかかクジラかを模しているように見えるのだ。今の常識的に考えて勿論何ら関係ないが、しかし何か関連があるのじゃないかと想像してしまう。
 また、ほんとにあきない!うむ、只管滞空シーンを超速カメラで何度も何度もシーンが出てたが、あきないwっていうかハチドリの飛行シーンonlyのDVDが出たらマジ買いしそうw
 そんな中面白い光景が。『ハチドリ ハチにはちあわせ』で綴られたそのシーンは、傑作www
 そしてやはりあれだな。自然というのは、超高性能にして再現不能な唯一の特大コンピュータそのものである。あの奇異なハチドリも、このコンピュータの前では全てプログラムの想定内であり、発生・進化するべくして発生・進化した種である。人は横に並列した、自然に無益にして無意味なものを創造するが、自然はその全ての発生・進化に於いて付加価値を付け、存在意義を与え、且つ最高率的で最適な利益しか創造しない。そこに無駄や無益な事象は、一切ない。しかもその全てが関連付けあっており、さも”自然”という極超巨大な同一システムで動く生命であるかのように振舞う。そこに作為はない。全ては想定の範囲内である。それに対して人類は作為的にしか団結できず、同一のシステム内ですら紛争が絶えない。だから人類が大変効率的で最善さを求めるとき、自然に還って自然を見習い自然を模すしかないのである。
 なんか話が反れた。だからだ。要はハチドリを見るにしてもやはり結論は「自然は凄いね」、っていう話。