三池ろむこ

 注文していた既巻2冊が届きました。見ました。読みました。正解でした。

裸足でワルツを

 6つものですね。相変わらず絵と物語が素晴らしい。
 まずは表題作。眼鏡作家とそのお手伝い。哀愁漂う理想郷のような非日常的日常、そんな静謐な雰囲気。ただ、突然嵐がやってきた。しかし雨降って地固まる。ハッピーエンド。巻末に例の如く書き下ろしあり。
 最初と最後以外は超短編で告白を主眼としていますね。
 そして最後は会社もの。とはいっても私服の職場なので大変良好。そう、彼女の作品でスーツを見たことが無いwww素晴らしい。

願いかなえば

 絶対的にも相対的にもこちらのほうが良かった。っていうか半端なくこちらは素晴らしい出来だった。大まかに4つの独立した物語構成なのはまあ普遍的事項だが、内容は各々重厚で、傑作。
 さてまずは表題作。こちらはかなりのボリューム。この本の半分を占める。そしてそれに違わず傑作である。演劇部の話です。炬燵の中の足のやり取りは名シーン。
 次は、かなり短い。瞬間終わった。しかし内容は、というか禁忌事項触れちゃったよ的な意味深内容wwwはい兄弟です(言っちゃったよwww短いのは伏線部若しくは序説部だけだからです。恐らく弟が攻めですね。
 さて。次が花屋。まあこちらは最初唐突感があったが、ある事象で一気に急展開を向かえ、そしてその事象を導入する演出が、あまりに感動できるものであった。最強の説得法である。寧ろ卑怯だ。
 そして最後。そこそこのボリューム。高校内清掃委員の話です。正確に言うと3話で構成され、そのうち最初の話が1カップル、2話目が1話目の脇役2人を巻き込んで2組目成立www3話では委員会ごと巻き込んで2組が大暴れしますwww内容的に評価すると、これは前者3つに比べると、内容が重厚と言うより明るい話ですね。