三池ろむこ

 きたーーーwww!!!久々電撃貫通wwwこれはやばいwww
 少女コミックの神が南塔子さんなら、BLコミックの神は三池ろむこさんだ!!!

三池ろむこ

 はい神光臨。目をつけた段階でかなりよさげだったが、実際読んで完璧に傑作認定。
 まずビジュアル。この安定した特徴的な穏和な画風、まさに南塔子風。瞬殺。そして実際中身ものほほん南塔子風。瞬殺。
 南塔子さんがいかにも絶対的に書いてあるが、南さんの画風及び内容を見た瞬間傑作だと思った、つまり某のツボは彼女のような画風及び内容だと理解したのであり、そのツボの具現化を南さんが最初にしてくれていたと。だからツボを抑えている、という点で南さんも三池さんも並列の存在で且つ、神である。
 因みに彼女は同人も描いているようであるが、こちらには手は出しません。あしからず。

捜索

 彼女の作品を知ってからと言うもの、探しまくった。よく中古のを貸してもらっていたので、だから捜索場所も中古本屋に行って探しまくった。
 しかしこれが無い!あの駅前ブックオフといい衣山のブックオフといい、かなり規模はでかいはず。しかしながらいくら探しても無い。そこそこ有名どころの作家さんの本はあるんだが、彼女の本は、無い。相当人気でコレクションしている人物がいるのか、それともそんなに無名で出回っていないのだろうか・・・そう思った。
 しかしながらである。中古以外で普通に新品で取り扱っている一般書店、紀伊国屋とか明屋とかも行った。もちろん、無い。
 そんなときである。最近メイトに行ってきて、そう、禁忌の、入り口から見て最左のコーナーを捜索(周囲の目が気になるので短期決戦)した結果、なんとなんと最新の巻をゲットォーーーwww(しかも某の手を汚すことなくレジをスルーwww(いや万引きじゃないですよちゃんと友人が立て替えてくれましたよ
 しかしながらその時はその1種1冊だけで、まだ2種2冊あるはずなんだが、無かった。後2冊は通販で絶対確保だな。

オリジナル

 にしても一次創作BLコミックネタをしたのは、初めてか。ある特定のゲーム発のネタなら、一部ではあるが(いぬ&ねこ以外にもしているわけですよ)一次二次問わず幾度となく恥らうことなく掲載してますが、コミックは初めてだ。
 まあかなり前から既に一次コミックは見てきたので寧ろ今更感はあるが、しかしながら今回の件で言えば、三池さんはその画風及び内容に関して一切の妥協することなく楽しめ、また自発的な探求により見出せたという点で、まさに画期的にして納得のいく発見であった。ので表在化させた。
 また位置づけとして、完全に少女コミックと同等の存在である。その表現形式が異なるだけで、何ら少女コミックと変わらない存在意義を持ち、逆に区別されていること自体に違和感を感じる。がまあ便宜上は区別は必要だな。

内容

 さて。では内容に移るか。
 はい、最初の3話は連続もの。大学生同士という大変ツボを押さえたキャラ設定が素晴らしい。次の3話も高3と中3設定の連続もの。残り2話は独立した2個の物語。原則短編集ですね。某短気なのでシリーズものは嫌いである。5巻レベルになってくると買う気が失せる。短編集が最適。
 閑話休題、原則そのどれもが全く斬新な設定なわけでない。では何が良かったのか・・・
 うむ、彼女のどの話も、攻め受け双方に感情移入できるのがいい。できるからこそ面白いし且つ、常に面白い。
 それを可能にしている最大の要因は、ビジュだろう。
 ビジュに関して。ビジュは所詮は内容の補助的な要素ではあるが、それはコミックの中ではそこそこ内容と対等な位置にある。だからこそコミックなのである。小説には適度な挿絵がある。それは、原則小説と言う媒体が、その本質が文章にあることを謳うからである。反対に写真集は、有るか無いかのレベルで文言は入るが、決してそれが主力になる事は無い。それは写真集の本質は、まあメッセージ性の強いものを除いては、普通、静止画ビジュアルにあるはずであり、だからコミックとはその中庸媒体であるので、双方が重要なはずだ。
 しかしだからといって決して文章内容はどうでもいいとは言わない。寧ろ文章や内容、特に内容がダメだとこれは痛い。しかし文章も内容、つまり物語が普通でもビジュが良ければ印象も良くなり、感情移入しやすくなる。いくら文言や物語が良くてもビジュが悪ければ、そもそもの興味すらなくす。
 また文章、つまりキャラの発言や思考に関しては、こちらもビジュと同じくらい大変素晴らしかった。ビジュを伴いひどく自然な口調で発言され共感が持て、ビジュと同調し、まさに世界が構築される。発言や思考と言うのは、要はそのキャラの性格の表出でもある。この分野のものに限っては特に重視され、それ如何で好き嫌いができるくらいだ。しかしながらビジュに後押しを受けた彼らの性格及び発言思考などは、いちいち興味深い。
 これに関して一般的な余談だが、原則受けを重視する某にとって、攻めにも共感できるというのは、大変画期的である。今回のに関して言えば、どの攻めも大変優しいのである。見ていて和む。これによって受け攻め双方に対して満遍なく安心してみることができるのである。
 さて、どれものほほんとするものばかりであった。画風も内容ものほほんとしている。これは南塔子さんほぼそのものであり、私のツボである。笑いなど無い。あっても、それは相思相愛による二人の間で生じる自然発生的な、お互いが不器用なために生じる無意識な言動による微笑ましい出来事である。物語にもキャラにも言動にも棘が無く透明で柔らかい、つい微笑んでしまうような、そんな作品ばかりである。つまり結局某は、最終的にはそこを重視しているということか。なるほど。
 また最後の8話に関しては、これを満足して見ることができる某の三池さんへの盲目度を示す。完全に彼女にカンパイである。
 あえて言うなら、逆にあまりにすんなりうまく行き過ぎて、完全に少女コミック化している点が揚げられる。まあ某にとっては理想なんで全然構わないんですけどね。

総論

 うむ。どうもこの分野の性質上、あまりこれを一般人に薦められないのが遺憾だ。