かつん

 今気付いた。
 うむ。コンビニや書店でたまたま読んでいたテレビ月刊誌。勿論目的は彼らの対話記事の拝読である。しかしこれは、今後某が彼らに対する健全的展望を齎す原因になろうとは、予想外であった。

テレビ誌

 書籍名や具体的内容は忘却した。しかし印象的だった。今思い出せる具体的内容といえば

?「皆で集まることが多くなったよね」(みたいな)

というものである、これを見たとき、へぇ、と感心した。これ、以前に比べて皆と触れ合う機会を自発的に作り出し、交流したと言うことを表す。当たり前である。だが某は大変感銘を受けた。
 今期、2ndアルバムやら冠番組やらをやらせてもらってます。しかしそのどれもが仁さんを除いた5人によるもの。しかし仕事上どうしても皆と相談する必要が出てくるのは必然。そのために最初の発端として、あくまで仕事上で集まっていたかもしれない。がである。恐らくここからは某の想像によるのだが、そのようにお互い議論していく中で、何らかの、5人だけだからこその今までなかった友情、結束と言うものが発生していったのではないかと推測する。
 5人と言うことで、仁さんが抜けた当初は相当5人は精神的にショックだったのは確実。会見でもそう言ってるし。また同時に、あくまで期限は不明確だが、必ず戻ってくる、という何の根拠もない、今までの関係性から考えた”一時的な別離だからまた会える”という甘い思想で何とか5人でやっていこうと考えていたはずである。
 がである。実際仁さんがいなくなって、色々と苦難が待ち受けていた。具体的なそれは某にはわからん。そのような苦難に遭遇するたびに、「ああ仁がいてくれたらなあ・・・」と思いながら、一時的だから、という逃避的思考によってその場しのぎをしていたものと思う。
 しかし彼らのその思想は徐々に変化してきたはずだ。つまり、「仁さんの有無に関わらず、彼ら5人だけでできるようにしよう」、と。
 だから先の記事を読んで、某は前述内容を想像し、感銘した。

仁さんの復帰

 今回仁さん復帰されて、彼は色々とお勉強をしたようですよねえ。それは確かに何らかの影響を本人に与えていると思う。但しそれが悪い方なのか良い方なのかは定かではない。週刊誌を見させてもらって、あの週刊誌ですら「自発的に謝罪ができるようなったのは成果」と褒めていた記事があったが、寧ろそこだけか。まあいい。とりあえず良い方に影響していたとしよう。希望する。
 が、である。しかしよく考えると、恐らくこの仁さん休業で一番勉強・成長できたのは、仁さんではなく、彼以外のメンバー5人ではないだろうか。
 今まで5年間一緒にいて、いきなり抜けて、皆精神的にかなりショックで訳がわからなかったかも知れんが、その分かなりリアルに勉強できたはずだ。そして今までになかった”かつん”に対する事象を発見開拓し、そしてそれを基に無意識のうちに勉強し、吸収し、最終的に成長できているはずだ。そして自分達が”かつん”のメンバーであると言うことを自覚、再確認し、更にはお互いを信頼し、自身と全く同じ対等なパートナーであると認め合い、だからこそこのメンバーの中で一体自分は何ができるか、と”自発的に”思考できるようになり、彼らの欠落していた協調性などを獲得し、確かに今まで

”個性が強い(メンバーが集まったグループ)”

という皮肉めいた謳い文句で紹介されていたが、これからは、中身や意味が全く違う

”魅力的で個性的な(グループ)”

と紹介されるようになるはずだ。
 私的に強調したいのは、やはりメンバー5人のお互いの絆が深まり、そしてそれから必然とグループの質が高まったのではないか。と。 これらは、あの、聖氏が復帰会見時に明かした仁さんに対する、所謂”厳しい発言”は、逆に言うとそれを克明に記しているように感じる。確実に5人の結束は強まった。

健全的希望的展望

 そこでだ。結束して成長した5人と、復帰して成長したのか不明確な仁さん。この両者がこれから”新生”かつんとして合流、活動を再開する。実際既に復帰会見翌日に魂に参加(歌まで歌ってしかも歌詞間違えてる)している。
 今後彼らが仕事上協議することは容易に想像できる。その時、5人と仁さんの思想や価値観の相違と言うものが、ここで初めて顕著になってくると思う。ただあくまで私的想像であり、希望である。とにかくこの半年、仁さんが抜けて自分達だけで何とかしようと頑張って努力した5人と、しなかった仁さんは、やはりそれなりに意見が食い違ってくると思う。勿論仁さん不利。
 だからだ。こういう機会で是非仁さんにはその不足分を他の麺から感じて、理解し、吸収し、成長して欲しい。そして成長した各個麺が一致団結し、しかし持ち前の個性を発揮しながら、他のグループにはない、まさに”オンリーワン”な、一歩進化したグループになって欲しいと思う。
 但しこれは大前提に、5人が潜在的にでも成長しているということと、その精神を今後も発揮できた場合、である。
 つい先ほど仁さんが復帰したということで、一部のメンバーでも気が緩んで結局最初の精神に戻ってしまうと、これは今までの努力を完全に無に帰す。これはとてつもなく恐ろしい。
 また、仁さんが暗黙的に成長していないともしているが、実際本質的に成長していたとすれば、これは最良な結果をグループひいては各麺に齎す。
 でだ。某は冒頭のテレビ誌での雑談記事を読み、感銘を受けた。これは、彼らが確実に良い方向へ向かっていると言う展望を抱くことができたからだ。だから、某は彼らに期待することを心から誓った。

2ndアルバム〜最初で最後の5人だけの合作〜

 うむ。そう考えると、このたび発売された2ndアルバムは、この半年間の”5人の”成長の賜物であるといっても、これは問題ない。結束の証。確かにファン的にはどちらかと言うとDisk2の未発表既存曲であり、しかも仁さん音声も入って、そりゃ焦点が当たってしまう。がである。彼ら5人的に言うと、寧ろDisk1の方を聞いて欲しいのかもしれない。
 勿論、彼ら5人の中では常に仁さんと一緒に6人で歌っている、という気概を持ってこ全ての事象に当たっていたのは、事実だろう。これはどうしてもしょうがない保守的な思想であり、恐らくこの考えを捨てることはできなかったと思う。
 それに対して、この半年5人でやってきて、何かしら新たなものを各個見出し、それらの行為を有意義だと考え、常にその姿勢をとるのは革新的な思想であり、自発的でないと得ることは難しい。
 だからこそである。某の主張するのは、やはりこの5人で作る上げたDisk1こそ、彼らの成長の賜物として最重要なのではないか、と。

結論

 一生かつんに付いてくぞ。