吐血

 某にとって、授業中吐血する、という行為は是非学生生活中に一度はしてみたい事象である。そして実際これは度々中高大と授業している合間に妄想してきた事象である。吐血。それは普段の生活している限りまず滅多にお目にかかれない事象である。
 まず、血の色がいい。赤である。動脈血か静脈血かどうか知らんが、なんか神聖で綺麗で、深淵で好きだ。色に限らず、やはり血の存在は、なにか崇高な印象を与える。
 また、吐血、と言う事象自体、結核とか条件がそろわないと、吐こうにも吐けないので、かなり希少だ。そんなところに惹かれる。
 それに結核にかかることは、普通の人には無縁であるが、もし自身が感染しても気づかず、通常通り生活していたところに、突然の吐血。そしてそれ以来結核が判明して、隔離治療?となるんだろう。その突然の日常生活の崩壊。ここが儚くて好きだ。普段何の不自由も無く生活していたところに、病気がために”非”日常を過ごすことになってしまう。嗚呼なんて無力で儚いんだ。


 非常に新鮮で、憧憬の的である・・・それが某の吐血観である。