天野喜孝

23日(木)に県文で天野喜孝展を見に行ってきた。

天野喜孝

これが開かれていることを知って、行こうかどうか迷った。彼は言わずと知れたあのFFシリーズの絵と言ったら、と言っても過言ではない、絵を担当している人物・・・だと思う(多分。間違ってたらすいません。rz)。最初は問答無用で行こう!と思っていたのだが、考えれば考えるほどどうしようか迷い始めた。
 彼の絵は誰の目から見ても明らかにかなり独特な絵を描く。まあ某自身が世界に五万といる芸術家の作品や作風を知っていないこともあるのだが、それでもこれほど有名なのである以上、彼はやはり世界に認められる作品を創り出していることに変わりない。
 じゃあ何故そんな絶賛しているとしか見えないのに、迷うのか・・・まあ単純に行くのが面倒と言うのがまず一つ目。これは全活動の開始の発端の絶対抵抗となる。次に、うむ。彼の絵は素晴らしいのは認める。が、某はあまり好きではないのだ爆正直彼が書く人物画は、あまり魅力を感じない。後述するが、某が彼を凄いと感じるところはそれ以外にある、と思う。その点では彼を絶賛するが、人の絵はあまり興味がない。
 とりあえずまあここは折角なので参考に行くことに決断した。

邂逅

 でまあ某が最初彼の絵に会ったのは、まあFFシリーズなのだが、それを見ていて常に思っていたことがある。うむ。ロゴである。このブログの自己紹介頁にffシリーズのロゴをぱくったのを掲載しているが、正直単なる影が、どうしてこれだけ綺麗に見えるか不思議でしょうがなかった。大抵ffシリーズのロゴの絵は、フルカラーではない。緑が徐々に下に行くほど白になったり、赤と黄色と青によるグラデーションでしか着色されていない。そしてクールに気取らずかっこよく「FINAL FANTASY」と書かれた文字があるばかり。彼の独特な絵のデザインがいい上に必要以上の装飾を施さないシンプルなロゴに、ただただ魅了されていた。

ロゴ

 ちょっと余談になるが、ロゴにはまってる。まあ某がはまってると言った場合、一般的に見ればそこまではまっていない。でこれもその例外なくそんなに徹底はしていない。っていうか、生涯何かに徹底することは無いと思う。

 それはさておき、うむ。まずFFシリーズのロゴを発端に、全てのゲームのロゴが気になりだした。今ベスト電器で無料配布していた「テイルズオブレジェンディア」の紹介資料があるのだが、ううむ。素晴らしい!まずあのバックの氷の結晶が素晴らしい。綺麗だ。単純な形の組み合わせなのだが、見せる。大体、あの簡単な形の組み合わせが、発想できない。また色も紫青水色緑とグラデーションやらかかって、美しい。このオブジェを見るだけで発狂しそうである。また、文字部だが、独特?な文字を使用しており、基本は白で発光しているみたいに見せ、白線で縁取り、立体感を持たせるよう奥行きを表現しており、黒く翳っていく。そして最後最外周は緑で発光している。ああ、結晶も最外周は緑発光。そして最後、その文字部の下に誰もが読めるようカタカナで小さくタイトルが表記されている。その総体がこのゲームのロゴとなっている。素晴らしい。
 どうもロゴに何色かの縁取りが施されている傾向が強いように感じて、某はそれを真似て文字には何らかの縁取りはするようしている。
 ゲームに限ったが、アニメや映画や書籍とかのロゴも気になる。そして何万とあろうかと言う数の作品のロゴを見るたび一々感動している今日この頃。rz

拝観

 閑話休題、行ったのだが、まず玄関に3つ4つぽんぽんぽんと並べてあり、受付を済ませ、またデカイ作品が於いてあり、いよいよまじ入館。そしてじっくり、入ってすぐの第一作目を見る。うむ・・・。その後2、3、456・・・と一通り全て見終えた。特に途中からあることを大体自己解釈だが、納得して、飽きたのであまり真剣に見ることはなかった。

感想

 さて。一通り見ての感想、というか確認したこと・・・それは、彼はどうも色を必要としない、ようだということ。
 前述どうり某は彼の人物画はあまり興味ない。しかし実はここにある作品の数々の殆どは、人物画。rz故に正直途中でかなり飽きが来ていた。しかし同じ人物画でも惹かれる作品があった。又それとは別に、同じ人物がでもこれは駄目だろ。rzと思わざるおえなかった作品があった。前者は単に、いいなぁ、としか思っていなかったが、その後、後者を見て感じた。うむ。  (なんだこの無駄なカラフルは・・・) そう。前者たる良いと思えた作品と後者たる駄目だと思った作品の相違、それは、色の数。前者は、よく見るとまさにグレースケール。白と黒しか色がないのだ。それに対して後者は、ああ無駄にカラフル。他の作品はその中間と言った感じ。その中間とは言うものの、先入観から正直少し負の方に偏っていた。
 しかしこの点はまさに某が彼を知ったきっかけでもあるあのFFのロゴをまさに象徴しているとも言えた。

 あと、これは先述どうりなのだが、やはり人物画はあまりいいとは思わない。それを感じたのが、この展覧会中で、特別推薦だか特別推奨だかに指定してあった2つ(3つ?)の作品。1つは、ミニチュア屏風みたいに二つに分かれて繋がっていて、そこに1つのもの、どうも空を駆ける鎧を纏った獣?見たいな物体があり、且つ水墨画のような白黒で書かれていた。寧ろ描いたのは黒一色のみといった感じなのだが、うむ。人物はいない。風景や獣?も白黒でかかれ、それ故何もかも渾然一体となり、白黒だけという非常に無機的な表現に対して、渾然一体となった描き方が非常に有機的な印象を与え、なんとも迫力のあるただただ魅せる作品であったと、今回顧する。まあ兎に角他の作品とは一線を画していたことは事実だと思う。何せ、他の人から見てもいい作品であることを示すように、この作品は「特別推奨」作品というまさに特別な地位を全作品に対して与えられている。そしてそれからじゅうじゅう理解してもらえると思う。
 また二つ目(+3つ目)は、先の作品と非常に似ていたのだが、地の素材が違った。こちらはなんと銀みたいな金属?だった。そしてその上に黒のみで絵が描かれていた。
 また以上の作品以外でも、竜をモチーフにした作品があり、こちらも背景と竜のみであり人物はおらず、只管白の地に黒で塗られていた。単純に竜がかっこよかったし、背景も堪能でき、良かった。
 まあ実はこの屏風式絵が最好で2番目に竜、そして3番目に金属絵であり、それ以降が無いに等しかった。流石特別推奨作品だけあるw 


 まあ絶対にうまい人というのはまず基本をしっかりした上で自己流に崩すと言う、所謂「型破り」をするのであり、まさに自己表現を追及するのだが、しかし時にその型破りは、基本を態と崩す故、「非一般的」となり、小数の理解できる人には理解されるが、大抵は大部分を占める一般人には受け入れられない時がある。まあ世間一般的に認めれれる方向、思いもよらぬ方向に型破りするものもあるのが、今おいといて、それが顕著に現れていると思われるのが、ピカソ氏の作品とかか。正直、多分某だけじゃないと思うのだが、よくわからん。まああのぐちゃぐちゃさを態とに、意図的にしているところは、凄いなあと感じる。
 まあだから前述内容はあくまで私的な未熟な意見だと言うことで許してください。rz


とまあさんざん言ったが、まあ行ってよかったと思う。何せ彼は本物の芸術家である。参考にならないわけがない。っていうかあまりに凄すぎて見習うべき点がありすぎて、言えない。
 ああ、まあある人物曰く「彼は(衣装とかそういうのの)流れがうまい」そうだ。また「(背景を描くとうまいかどうかわかるので)背景を描いていてほしかった。」ということだ。なる。

型破りと形無し

 又余談だが、「型破り」とはまさに「only1」そのものである。その型破りの境地に達しようとするには必ず絶対まずは基本を身に着けなければならない。その全てを制覇したものを「no.1」という。基本も身に着けないでいきなり自己流を行こうとするものは、単なる「形無し」である。
 とどのつまり、全てのものは「個」に収束するのだが、それを実現させるためには一度「集団」と並列化する必要があるようだ。バランスではなく、順番ということ。
 ちなみに某は形無しです。rz努力継続忍耐が嫌なんです。rz


天野喜孝http://www.so-net.ne.jp/amano/