勝-協

 あそこの量は、罪である。


 某は比較的唐揚げが好きなので大抵唐揚げ定食をたのむのだが、これが多い。基本的に値段に比べて量が多いのがこの店の特徴で、且つ味もまあ普通であるので学生をはじめとする様々な人々がここを利用する、重宝する場所である。
 まず入店。そしてメニューを決める。野菜定食と悩んだが、最近(とはいっても久しいが)野菜定食しか喰っていなかったので、久々に前述どうり某の好きな唐揚げ定食を摂食する事にした。注文を済ませると、着席場所を求めてあたりを見回す・・・
 まあ入店した瞬間理解したのだが、今日は昼時に来てしまったのでかなり、というか満室で、座る場所が無く、結局最奥の、まだ食器が片付けられていない席に座ることになった。
 ここで1つ言っておくと、まずこのような状態の場合、某なら速攻出る。こんな人ごみの中でわざわざ喰おうという気が起きない。こんなところで喰うなら、喰わない方がましである。若しくはまずくても他の場所に行く。兎に角、人ごみは嫌いなのだ。そして、一人で食いたいのだ。落ち着いてゆっくりと。が、まあ今回は連れがいたのでまあ耐えた。
 さて。今日は待った。待ちに待った。大いに待った。っていうか何で後から来た人のほうの注文の方が速くできてるんだよ。rz辛うじていつもの如く出てくる日替わりスープと漬物と一口一品とご飯のうちのスープとご飯を食って耐える。まあ実はこの行為、非常に重要なのである。まあそれは後述しよう。
 ぐは!やっと来た・・・お、遅すぎる!と店の対応の遅れ・怠慢に激怒しながら、久々に唐揚げが食えることに夢中で既にどうでもよいと感じていた。まああいつものがら、熱い!そして多い!が、しかし無問題。食欲喜の方が勝っているから。ううむ。そのうち唐揚げも無くなりお腹一杯になり、満足満足!!!???・・・。rz

 さて。ここからが本題である。某はいつもおかずを完食し終えてから気付く。ご飯がまだ半分もある、と。rzそう、某はいつもここで挫折する。ここのご飯の量はおかしい。まず器自体がでかい!あからさまに体積がでかく、しかも口がでかいので、そう。いくらでも積層できるのだ・・・そしてそれは現実のものとなってもいるのだ。rzこれでもかといわんばかりに積もれた、ご飯。山のように積もれた、ご飯。そして見渡す限りの、ご飯(激しく嘘)。見た目多そうでいいんだが、実際多くて困る。ご飯なんて家に帰ればいくらでも喰えるし、あまりレアリティが見出せず、どうも食う気がしない。一応ご飯の方も食べてはいるのだが、多すぎて減らない!いくら喰っても減らない。そしてそれを一人焦る。今このうちに喰っとかないと、後でご飯だけが残り、いつもどおりのご飯耐久レースとなりかねない。でだ。そこで重要になってくるのが、先述した、あの先に注文が来る前に出てきた時のご飯早食い。あの時に可及的に減らしておかないと、かなりきつい。まあ正直それもむなしく量が多すぎて、今まで早食いして恩恵を賜ったことは無いが。rzまあ、あがきだ。
 ということで予想通り耐久となってしまったわけだ。うむ。でここで活躍するのが何故か、注文物が届く前の余興としてあるべきはずの漬物と一口一品料理。これがないと同じご飯の味で脱落してしまう。まあそれでも多いから半分脱落しながら、何とか死に物狂いで完食と相成るのである。そして思おう・・・

 く、苦しい。rz

 ああ、毎回毎回、喰っては苦しみ喰っては苦しみ。確かに最初は喰えることに至上の喜びを感じるわけだが、完遂した時はただただ後悔が残る。じゃあ始めから食うな!と叱責を喰らいそうであるが、まあ某自身は結局のところ、それでいいと思っている。朝三暮四とはよく言ったものである。意味は、口先でごまかすことなのだが、この元の話が非常にいい。まさに精神的な部分をうまく利用していると思うのだが、それはこれを是とし、自身にあてはめて納得している。要は、喰えたらあとはどうでもいいのだ!!!ぬはっ

提案

ということで毎回注文時に「ご飯は半分にしてください」というのを忘れている。まああれだ。誰か欲しい人がいれば言わずに済むんだが。ということで言ってくれれば是非ご飯あげます。寧ろ喰ってください(懇願